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¥820(税込)
ショップくうねあで生まれた作品たち、
それぞれのストーリー。
お話をお聞きしたのは
認定こども園
くすの木スタッフ
山下あやさん
「今ではめずらしくなくなった異年齢保育ですが、社会に出たら同い年だけの組織や人間関係なんかないでしょ。という大園長の考えで以前から始まってた混合クラスを初めて担当しました」
と山下あやさん。
2021年度に担当したのが混合クラス『こもれび』。
スタッフも子どもたちも新人や異動で集まった初めてのクラス。
人見知り、不安、距離感をかかえたままでギクシャクとしてて、
みんな打ち解け楽しむにはどうすればと悩んでた時に
園長からもらったアドバイスが…
『子どもたちのつぶやきをメモしてみたら』。
そして、ずっと耳をすませて何日かすぎて聞こえてきたのが『ぴーちゃん』『ぴーぴー』という”鳥の鳴き声”まねでした。
偶然、園に飛んで来てたツバメを見つけて「本物のぴーちゃんを見に行こう」と山下さんが誘うと、大盛り上がり!
ツバメの巣立ち観察が日課となり、最初は年長さんを中心に数人の園児で始まっていたぴーちゃん遊びがどんどんクラスみんなに広がっていったそうです。
そこからは、一時の流行りを超えた怒涛のぴーちゃんムーブメント。
いただいたバードコールを吹きながらご近所を散策、
ネットで見つけた『とり』の歌を大合唱、
その歌に刺激を受け、
年長さん二人がオリジナル曲『ぴーてぃまっぷす』を作詞作曲!
さらに振付を子どもたちが考案し、練習を重ねて発表会ごっこ。
本気の発表会も計画。
ピーちゃんのイラストの入った翼の衣装づくり。
ニューシングル『ぴーちゃんおまつりのきょく』の歌とダンスを披露、
兄弟姉妹を通じ他の園舎でも踊りだす。
ぴーちゃん主人公の物語がつくられ、
オリジナルの絵本もできた。
くつ下でつくる自分だけのぴーちゃん人形は
お昼寝もお散歩もずっと一緒。
翼をつけてぴーちゃんで走り、
ぴーちゃんになって考え、
本物のぴーちゃん(鳥)ともふれあう。
この一大ムーブメントは一年以上たった今も続き、次の世代のクラスにも名前を変えて引き継がれているのだとか。
「これら全部、すべてを子どもたちが考えてやったんです」
とパソコン画面を指しながら説明してくれる山下さん。
「お互い知らん顔だった年齢の違う子どもたちが、たった数ヶ月で共感し
思いやり、意見を合わせていくんですよ」
人生にしたらほんの一瞬で成長する子どもたちを、誇らしく、頼もしそうに
話してくれました。
そして、スタッフで何か形にして残したいと…
いろいろ試行錯誤した結果、
子どもたちが描いた世界に一つのぴーちゃんのイラスト17羽、
マグカップにぎゅっと詰め込みました。